原作は重松清の同名短編小説集。未読。
余命を宣告された妻(永作博美)とイラストレーターの夫(南原清隆)
"その日"の前に、ふたりは新婚時代に住んでいた町を訪ねる
そこで出会う人、すれ違う人、後に会う人
監督が大林宜彦だからなのか
映像が独特でレトロっぽい昭和な感じ
実在するのか、幻覚なのか、空想なのか
不思議な人たち
"その日"に向けていろいろと準備をするをする妻
わかってはいても受け入れがたく日々の雑務に追われる夫
"その日"のことを知らされず母の帰りを待つ子どもたち
"その日"にかけつける両親と
"その日"のあとに渡される手紙
劇中でクラムボンと名乗るストリートミュージシャンが
チェロで弾き語る歌がすてきです
歌の中で語られる宮沢賢治の妹とし子と
同じ名前の妻とし子の思いが重なります
「あめゆじゅ とてちて けんじゃ」
じゅ文のような言葉に秘められた思いとは…
サイドストーリーは原作の短編集から
昭和レトロな子どもたち
喫茶店でのちょっとした事件
花火大会に集う人々
ちょっとちぐはぐな感じはわざとなのかな
キャスティングが少し残念な気がしました
あとイラストレーターの夫が劇中で
原作者重松清の「きよしこ」の表紙を描いているシーンがあったので
たぶん劇中に登場するエコバックや花火のポスターも
同じ人が描いているようです
ストーリーとは関係ないみたいですけど
公開:2008年11月
公開:2008年11月
画像:映画.comより