「人間が猫を飼っているわけじゃなくて
猫が人間のそばにいてくれているだけなのよ」
最初に読んだのは正確にいつかは覚えていないけど
まだ父が健在で、でも文庫版をB●●KOFFで買っているので
たぶん2015年の初めころ。
2度目に読んだのは映画が公開されたあと。
その間に父や友人が亡くなったりして
最初に読んだ頃よりひとつひとつの言葉が心に染みました。
そして、猫を飼い始めた今。
そのぬくもりを肌で感じることができる存在が目の前にいる。
それが失われることを想像しながら読むというのは
今までと比べ物にならない感情の動きがありました。
電車で読んでいて思わずうるうる
マスクがあってよかったと、この時ばかりは思いましたw
大事なものを失ったことがある人ほど
この本に込められた思いが実感できると思います。
以下、2017年に映画版を観たときの感想です。
***
「何かいい物語があって それを語る相手がいる
それだけで人生捨てたもんじゃない」
主人公とその親友、そして元カノが映画好きの設定で
実在の映画のいいセリフがいいところで使われています。
上のセリフは「海の上のピアニスト」から。
原作をぱらぱらっと探してみたけど
このセリフを語るシーンは見当たらなかったので
映画用に加えたシーンかも。
映画の中で2回出てきます。2回目が泣けます、、、。
「ライムライト」のセリフは原作にも登場します。
原作既読。原作とは少し主人公の雰囲気が違うかも。
映画の方が少しキレイめにまとまってたような。
原作の子はもう少しチャラい感じです。
佐藤健くんの方は少し落ち着いてておとなしくていい子。
彼が猫を抱くシーンがたくさんあるけどいちいちツボですw
限りある命とか、人との関わりの大切さとか
当たり前すぎて語るのが恥ずかしいようなテーマだけれど
それでもやっぱりお母さん、親友のツタヤ、元カノ、猫のレタスとキャベツ
そしてお父さん、それぞれのシーンがやっぱり泣けてしまいました。
お母さんの手紙は反則です。
「いつまでもあなたの素敵なところが そのままでありますように」
映画、公開: 2016年5月
http://www.sekaneko.com/
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本、初回発行: 2012年10月