2020年7月31日金曜日

映画「365日のシンプルライフ」

ヘルシンキに暮らす26歳の青年ペトリ
”幸せを見つけるために” ある実験を始める
家財道具から洋服まで持ちモノすべてを倉庫へ
そして倉庫から1日に1個だけ持ち帰る
それを1年間続ける
1年間 何も買わない

とにかくすべてを倉庫へ入れたので
初日は空っぽのアパートから素っ裸で倉庫へ
途中のゴミ捨て場で新聞紙を拾って隠して走る
ヘルシンキ...寒そうw
そもそも倉庫からはどうやって帰ったの?という疑問w
その辺は完全なドキュメンタリーじゃないけれど
ドキュメンタリー風の映画
自撮りのところが大部分だけど
カメラマンが撮っているところもあります
でも登場人物はリアルな友だちや家族で
ほぼ呆れながらでも笑いながらこの"実験"に付き合ってくれる
初日に選んだのはコート
全身隠せるし、防寒にもなるし、ブランケット代わりにも
なかなか賢い選択だけれど
素っ裸にコートを着て裸足で帰る姿は...完全に危ない人w

ペトリはこの実験を始める前におばあちゃんに相談する
ものがない時代を経験しているおばあちゃんは
「本当に必要なものがわかるはず」と賛成してくれた

最初は不便ながらもその過程を楽しんでいるように見えたけど
ある程度そろってしまうと、もう欲しいものがわからなくなる
何も欲しくない
まだまだものがぎっしり詰まった倉庫をみて途方に暮れる

ペトリは再びおばあちゃんに会いに行く
「持っているモノの多さで幸せは計れない
 人生はモノでできていない
 別の何かが必要だよ」

トラブルあり、友情あり、出会いありの1年間
ペトリがこの実験で見つけたものは?
おばあちゃんの言葉と笑顔がこの映画のキモです

公開:2018年8月




2020年7月30日木曜日

映画「羊の木」

田舎の小さな港町
市役所職員の月末一(つきすえはじめ=錦戸亮)は
上司から移住者の受け入れを命じられる
6名の移住者は全員仮釈放中の受刑者
それぞれお互いのことは知らない
それぞれの就職先へも告知はない
不安を感じつつも、新しい生活を始める移住者と
普通に接しようと努める月末
そんな中、港で死体が見つかる
事件か?事故か?移住者の誰かが関係しているのか?

漫画が原作だそうで、言われて見れば
劇画タッチの絵が合いそうな舞台設定です
誰もかれもがあやしい
中でも松田龍平のあやしさは群を抜いています
普通に普通のこと言ってるのになぜかすごくあやしい
いかにも悪キャラな北村一輝と対照的に
静かな言動の中に狂気が見え隠れする
他の受刑者は原作ではもっと詳しく書かれているのかもしれませんが
映画の中には入りきらなかったようでボヤっとしています
あ、でも理髪店とクリーニング屋さんの話はちょっとイイ感じです
清掃員の市川実日子が浜辺で拾ったプレート
それが映画のタイトルになっている「羊の木」の絵なのだけど
最後まで意味は解らなかったです
見た人それぞれで考えてということらしいですが

とにかくあぶない人の中でひとり奔走するお人よしの月末=錦戸くん
キャスティングは文句なしでした
途中までとにかくあやしくて
そのイヤな予感がだんだん後半に向けて現実になって
すごくドキドキするのだけど
結末が…ちょっと…うーむ…という感じでした
漫画で読んだら面白いのかな?

公開:2018年2月




2020年7月29日水曜日

映画「劇場」

「一番会いたい人に会いに行く
 こんな当たり前のことがなんでできなかったんだろう」

芸人作家 又吉直樹の初の恋愛小説
の映画化

永田(山崎賢人)は友人と作った小さな劇団で脚本を書いている
ある日、ショウウィンドウで同じ絵を眺めていたサキ(松岡茉優)を
しつこく追いかけ声をかける
永田のひとめぼれから始まったはずのふたりの関係は
いつの間にか逆転する
わがままで奔放な永田と
それを笑ってすべて許してしまうサキ
友人に誘われて見た別の劇団の芝居に圧倒され
自分の才能を疑い始め、不安と焦りで荒れる永田
その永田の才能を信じるサキも
日々の生活に追われ、荒れ始める

山崎賢人、良かった
顔が良すぎてぜんぜん悪い人に見えないんだけど
どんなにひどいことしても、汚い服着てよれよれでも
どこかかっこよくてサキが嫌いになれないのも分かるw

そして松岡茉優ちゃん、かわいい
頭がいいのか悪いのか、ビミョーな感じ
いつもふわふわ笑ってて、でもどこか寂しそうで
サキにぴったりでした。

永田のしゃべりは、ときどき関西弁になる。
その言い回しとか、言葉遣いとか、なんとなく又吉っぽい気がしました。
ひどいことたくさんして、わがままばっかり言ってるのに
話しかけるときは「サキちゃん」と"ちゃん"付けにするのが
特に又吉っぽかったかも。

原作読みたいと思わされました。

公開: 2020年7月



ドラマ「地獄が呼んでいる」(全6話)

ある日突然 なんの前触れもなく目の前に現れる顔 その顔がこう告げる 「お前は○○後の××時に死ぬ  そして地獄へ行くことになる」と その予告から死までの時間は人それぞれ 数年後の人もいれば、ほんの数十秒後の人もいる 予告された時間になると 3体の怪物のような使者が現れ 対象者を暴...