2020年9月23日水曜日

映画「ブタがいた教室」

(ちょっと古い映画でだいぶ前に視聴済みだったのですが
 今を時めく北村匠海くんが出演していたという情報をキャッチして
 改めて再視聴)

6年生の担任になった新任教師(妻夫木聡)が
着任早々子豚を抱えて教室へやってくる
その子豚をみんなで1年間育てて食べようという

「命の授業」

教頭や保護者の一部の反対がありながらも
好奇心でどんどん前に進むこどもたちに
校長はGOサインを出した
Pちゃんと名付けられた子豚を育てるため
みんなで力を合わせて飼育小屋を作り
家から残飯を持ちより
休みの日も交代で餌をやり
掃除やフンの始末をし
台風の時には小屋の補強をしたりして
いつしかペットと化していく
「食べる」というのが最終目的だったはずが
愛情がわいてしまって食べることに迷いが生じる子どもたちに
卒業というタイムリミットが迫る

実話がもとになった話*
すごくすごく考えさせられる話です
そして最後までとことん話し合う子どもたちがリアル
みんな本気で涙しながら意見をぶつけ合う
どこまでセリフなのかわからない
この授業を受けた子どもたちも
この映画に関わった子役たちも
そしてこの映画を見た子どもたちも
きっと感じることがあるはず

命をいただくということ
その重みをずっしりと感じるお話です

*原案となった話:豚のPちゃんと32人の小学生―命の授業900日https://www.minervashobo.co.jp/book/b48474.html

公開:2008年11月




2020年9月6日日曜日

映画「ジョーカー」

アーサー(ホアキン・フェニックス)は年老いた母親と二人暮らし
小児科の慰問や町の商店の宣伝をするピエロとして働いてる
脳神経の障害があり、突然笑い出したら止まらなくなる
市の施設でカウンセリングを受けていたが
予算カットが原因で施設は閉鎖されてしまい
仕事も、あることが原因でクビになってしまう
そんな時、母親がいつも熱心に書いている手紙を盗み見て
ある"秘密"を知ってしまう
自分のこと、母のこと、父親のこと
今こんなにつらいのは何故なのか?誰のせいか?

「秘密」の真相にたどり着くまで二転三転あって
底なしに絶望していくアーサー
救いがなくつらく重たいストーリーです
内容的に万人には勧められない映画だけれど
「ピエロ」が象徴的に使われている演出と
とにかくホアキン・フェニックスの演技が見事
さすがのアカデミー賞主演男優賞です
圧巻です!文句なし!

本作を見る前に先にバットマンシリーズを見ておくべきか?と
検索して検討したところ、見なくてよいという結論でした
むしろ監督がこの映画を制作するうえで参考にしたと
公言している映画あるのでそっちを見ておくべき、とのこと
その2本が「キング・オブ・コメディ」と「タクシードライバー」です
どちらもロバート・デ・ニーロ主演作です
確かにどちらも本作とつながっている気がします
でもどっちも見てなくてもぜんぜん大丈夫です
「Joker」単体でもうじゅうぶんお腹いっぱいになります!

公開:2019年10月

https://wwws.warnerbros.co.jp/jokermovie/




2020年9月2日水曜日

映画「キング・オブ・コメディ」

Better to be king for a night than a schmuck for a lifetime.
どん底で終わるより一夜の王になりたい

コメディアンになるのを夢みる男ルパート・パプキン
大人気コメディアンであるジェリー・ラングフォードを
トークショー終了後に出待ちしているファンに紛れ待ち伏せる
熱狂して押し寄せるファンの盾となって彼を守るが
その混乱を利用して強引に車に同乗し、ジェリーに自分を売り込む
困ったジェリーはネタのテープを持ってきたら見てやると言って
ルパートを追い返す
だがジェリーに気に入られたと勘違いしたルパートは
テープをもって事務所を訪れる

ここからルパートの行動はどんどんエスカレートし
自分の世界が正しいと信じて疑わず
常軌を逸した行動に出る

このアブない男ルパートを演じるのはロバート・デ・ニーロ
ああ言えばこう言う的な問答の繰り返しで
とにかく強引でしつこくて迷惑で明らかにヤバい人
ろくでもない行動を繰り返し
逆切れでろくでもない事件を起こすのですが
ちょっと引いてみるとなんだか言いようのない哀愁が漂ってて
かわいそうで哀れでうっかり同情しちゃう
こんなやつに同情しちゃいけないと思いつつ
なんかもやもやしたものが残っちゃう
そこが一番アブないとこかも

ルパートが起こした事件の最後に言い放つのが
冒頭に書いたセリフです

「どん底で終わるより一夜の王になりたい」

こんな風に思っているということは
完全に正気を失っているわけではない?
実は全部わかってやっている?
ラストシーンは妄想か現実か
目に光るのはうれしい涙か、悲しい涙か...


日本公開:1984年5月
米国公開:1983年2月




ドラマ「地獄が呼んでいる」(全6話)

ある日突然 なんの前触れもなく目の前に現れる顔 その顔がこう告げる 「お前は○○後の××時に死ぬ  そして地獄へ行くことになる」と その予告から死までの時間は人それぞれ 数年後の人もいれば、ほんの数十秒後の人もいる 予告された時間になると 3体の怪物のような使者が現れ 対象者を暴...