2021年11月24日水曜日

ドラマ「地獄が呼んでいる」(全6話)

ある日突然
なんの前触れもなく目の前に現れる顔
その顔がこう告げる
「お前は○○後の××時に死ぬ
 そして地獄へ行くことになる」と

その予告から死までの時間は人それぞれ
数年後の人もいれば、ほんの数十秒後の人もいる
予告された時間になると
3体の怪物のような使者が現れ
対象者を暴力的に痛めつけ
最後に謎の光を放って焼死させる
そしてどこかへ消えていく

すべては神の御業だと説く団体・新真理会
"議長"と呼ばれる代表チョン・ジンスは
地獄の使者が現れる一連の現象を"試演"と呼び
これは「正義感をもって生きろ」という神からのメッセージだと説く

一方で"矢じり"と名乗るグループが現れる
犯罪者の実名を公表し、制裁を加え
そのシーンをネットで配信する過激なグループ
悪人を罰しているだけだと主張する彼らに罪悪感はない

「人は正しく生きるべきだ」と主張する普通の人たち
それが集団になり、さらに組織が大きくなるとどうなるか
誰もが何かおかしいと気づいているのに口にできない
間違っていると言ってしまうと
信じてきたものすべてを否定することになるから

理解できない、解明できない不思議な現象
これを"神の御業"と銘打って恐れおののく
信仰という掴みどこの無いもの
ドラマではウソとわかりやすい"怪物"がやってくるが
これが地震や台風などの自然災害だったら?
それを"神が与えた罰"と言われたら?
罰を受ける人は悪い人で地獄へ落ちる
逃れたければ正しい行いをしろと説く
そう信じれば世の中が良くなるはずではないか?
ならばそう信じられる世の中にするために
原則から外れた事例は排除・隠ぺいするべきだ、と
カルトがなぜ時折恐ろしい事件を起こすのか
それがわかりすぎるほどわかるドラマでした

地味なおじさん刑事が
何気なく言った"自律"ということば
これがカギかも

テーマも映像も全体的に暗くて重くて
かなり激しい暴力シーンと
そこから漂う憎悪とか恐怖とか
圧倒的な負のエネルギーが
これでもかというくらい画面から発せられるので
見終わった後はかなりの疲労感と虚無感に襲われます
これから見る人は心の準備を

「地獄が呼んでいる」 Netflix公式サイト

 画像: 映画.comより

2021年9月27日月曜日

映画「罪の声」

- 勝手な理屈で人生を奪われるのは
  いつも弱く小さな者たちだ -

 画像:映画.comより

英国式のスーツを手がける小さなテーラー
父親からその店を受け継いだ俊也(星野源)は
妻と娘と3人でささやかながら幸せに暮らしていた
ある日、クリスマスツリーの飾りを探しているとき
押入れの天袋に父の名前が書かれた箱を見つける
箱の中には父が生前使っていたらしい道具や
自分が子どものときに遊んだおもちゃなど
ガラクタのような古い細々したものが詰まっていた

そこに黒革の手帳と「1984」と書かれたカセットテープを見つける
手帳には英語でびっしりとメモが書かれていた

俊也は古いプレーヤーを引っ張り出して
そのカセットテープを聞いてみる
自分らしき子どもが当時の流行歌を歌っている
はやし立てる父の声も聞こえてくる
なつかしさに目を細めていると
突然、歌声が途切れ
同じ子供の声が話はじめる

「キョウトヘ ムカッテ イチゴウセンヲ ニキロ...」

たどたどしい口調で文章を読み上げる声

「これ... オレ?」


 画像:映画.comより

テープから聞こえてきた自分の声
手帳に書かれていた英語のメモの内容
それが35年前に起きた事件とつながる
食品会社ばかりを狙った脅迫事件

同じころ新聞社に勤める記者阿久津(小栗旬)が
上司の指示でその事件を調べていた
35年前の事件当時は世間をにぎわせたが
とっくに時効になり
結局身代金の受渡しは失敗
犯人は一円も受け取っていない
死者も出ていない
そんな事件を今さら調べてどうするのか、と
阿久津は不満を口にする

ふたりはそれぞれ別の角度から事件を追う
やがてふたりが出会ったとき
ようやく事件の真相が見えてくる
35年前いったい何があったのか
犯人の目的は何だったのか
俊也の声を録音したのは誰だったのか
声が使われた子供は、俊也以外にもあと2人いた
その子どもたちはどうなったのか


 画像:映画.comより

映画の中のお菓子会社は「ギンガ」と「萬堂」
モチーフとなっているのはあのグリコ・森永事件
社長の誘拐事件に始まり
青酸ソーダ入りのお菓子
警察を挑発するような挑戦状
容疑者となったキツネ目の男
身代金受け渡し方法の指示をする子どもの声

現実には事件の真相は未だに謎
でも映画の中では"真相"が明らかになります
すべてが明らかになったとき
その声を録音した相手に俊也が詰め寄ります
このテープを見つけて苦しんだこと
今も苦しいこと
これから先もずっと
この罪を背負って生きていかなくてはならないこと
それが本当にあなたの望みだったのか?と

同年代の人の多くがきっと
まだ記憶に残っている事件
あの事件の真相はこうだったのかもしれないと
思わせる迫力がありました
何も知らずに巻き込まれた子どもたち
実在したあの声の子どもたちはどうなったのか
それを思うと胸が痛い

原作者・塩田武士が
犯人は「フィクション」だけど
犯人による脅迫状や挑戦状、事件報道は
極力史実通りに再現した
とコメントしているだけあって
とにかくリアリティたっぷりで
訴えたいことが明確で
心に残る作品でした

映画「罪の声」公式サイト

 予告編

公開:2020年10月

2021年9月26日日曜日

映画「おと・な・り」

生活音

目覚まし時計の音
コーヒー豆をガリガリ挽く音
加湿器の水が無くなったアラーム
帰宅する足音と
キーチェインのじゃらじゃらという音
ベランダで洗濯物を干しながら歌う歌

フラワーデザイナーを目指し
留学のためにフランス語を勉強しながら
花屋で働く七緒(麻生久美子)

仕事として求められる写真と
自分が撮りたい写真とのギャップに
悩むカメラマンの聡(岡田准一)

壁の薄いアパートでお隣同士で暮らすふたり
相手が男であり女であること以外は
顔も名前も知らないもの同士が
それぞれの悩みを抱えながら生きている
毎日聞こえてくる生活音に
お互いなぜか励まされホッとする

聡のアパートに突然現れる茜(谷村美月)と
七緒の働く花屋に現れる氷室(岡田義徳)
このふたりの出現で聡と七緒の生活が変化し始める

ふたりに決断の時が迫る

画像:映画.comより

実際こんなに音が筒抜けだったら
ちょー怖いと思うのですけど(^^;
全体的な画面の雰囲気と
主演のふたりのテンションの低さと
静かな中に聞こえてくる生活音が
逆に"人が住んでいる"という安心感をくれる
そんな空気感を作っていました

エンドロールのバックに流れる会話が良いので
飛ばさずに最後まで見て欲しいですw

あと
はっぴいえんどの「風をあつめて」
見終わったらきっと口ずさみます🎶

公開:2009年5月

2021年8月24日火曜日

映画「ホテルビーナス」

真っ暗な画面に響く足音
空っぽの病院ベッド
無音のままの言い争い
倒れこむ男
そこに流れてくるギターの音

町をふらふらと歩いて
ヤ〇ザ風の男と肩がぶつかり
無抵抗のままボコボコにされる男の心の声

「あの時あのまま
 死ねたらよかった」

冒頭のシーン
かっこいい!と
思わず言ってしまいました
ものすごく好きな雰囲気

日本映画だけど
セリフは全編韓国語
画面はほぼモノクロ
町並みも、歩く人もアジア系ではなく
草彅くん演じるチョナンが"僕の国"と言っているのが
どこを指すのかもあいまいなのだけど
そこはどうでもいいのかも
時代も場所も架空の話
どこでもなく、どこにでもなり得る

映画のキャッチコピーは
「そのドアを開けるとき やさしさがあふれ
 そのドアを閉めるとき 涙があふれる」でしたが
ホテルビーナスは
そんなほのぼのとした雰囲気じゃなく
それぞれが過去に傷を持つ者たちが
つかの間の休息を求めて流れつくところ
どこから来たのか
いつまでいるのか
名前さえ明かさず
過去に犯した罪と罪悪感をかかえ
死ぬことも生きることも出来ず
ただじっとそこにとどまって
時を過ごすものたち

生きてても死んでもいいなら
死んでしまえと言い放つマダム
そのあとに続く言葉に愛が込められる

時々挿し込まれる足元のアングルの映像
チョナンが刻むタップのリズム
70年代風の長髪とブーツカットのジーンズ
LOVE PSYCHEDELICOの音楽
挿入歌のDesperadoも効いてました

公開は2004年
今は主役級の有名俳優のイ・ジュンギが
ボウイという名の若僧役で出ています
映画デビュー作だそうです

 ポスター:映画.comより

Yahoo!映画「ホテルビーナス

公開:2004年3月

2021年8月23日月曜日

映画「ミッドナイトスワン」

第44回日本アカデミー賞(つまり2020年作品)で
最優秀作品賞と最優秀主演男優賞(草彅剛)の2冠に輝いた作品

  予告編(30秒)

草彅剛が演じるのはトランスジェンダーの凪沙(ナギサ)
ぜんぜん美人じゃないし
一目で男性が女装しているとわかる風貌
新宿でダンスや接客をするクラブで働いている
そのことを未だ知らない実家の母親から
親戚の中学生一果(イチカ)を預かるよう言われ
仕方なく面倒見ることになる
世間がナギサを見るときの違和感・嫌悪感は
そのままナギサの中に潜むもの
子供の時に海で感じたもの
何故自分はスクール水着じゃなくて海パンなのか
自分の体、親の目、世間の目
辛くて恥ずかしくてたまらない
そんな思いをずっと抱えながら生きてきた
その悲哀が無言の表情からにじみ出ていました

さらにすごいのはナギサが髪を短くして
"男"として就職する決意をするシーン
その男の姿がすごくぎこちなくて
男なのに、男の恰好してる方が
女装よりはるかに違和感がある
それはなんだかすごいことだと思いました

一果役はオーディションで選ばれた新人の女の子
まだおでこにニキビ跡が残るあどけない感じ
顔にあまり表情が無くてぼそぼそしゃべるのも
バレエのシーンだけが輝いて見えるのも
おそらく監督の意向なのかな
あまり演技らしい演技はしていない感じ
バレエのシーンは本当に素敵でした

逆に、一果のお友だちリンちゃん役の子は
こちらも新人だそうですがしっかり演技してました
一果の才能に嫉妬しながらも
一果のことが好きで面倒みて応援し
自分と親に絶望していく感じが
すごく切なくて悲しくて
リンちゃんのストーリーをもう少し見たかったと
思ってしまいました

一果の母も、リンの母も
愛情が無いわけじゃない
いや、無いのにあると勘違いしているのか?
母の愛情(だと思っているもの)が子供を傷つけ追いつめる
それはナギサの母も同じ

一果が舞台の上でつぶやいた「お母さん...」
あれは誰を思い浮かべていたのか

2021年8月15日日曜日

映画「浅田家!」

 「弟は なりたかった写真家になった
  そう 家族全員を巻き込んで」

という兄のつぶやきで始まるこの映画は
実在する写真家・浅田政志(あさだまさし)の物語
政志役は二宮和也、兄を妻夫木聡が演じています

映画「浅田家!」予告編


きっかけは写真学校の卒業課題

「一生であと一枚しかシャッターが切れへんとしたら
 お前は何を撮る?」

そう問いかけられた政志の頭に浮かんだのは家族
子供の頃、父と兄と政志が同時にけがをして
看護師の母のところに全員集合
その嘘みたいな状況にみんなで大笑いした記憶
そのシーンを再現すること
ノリノリの両親としぶしぶの兄の協力で
政志が撮った渾身の一枚は最高賞の学長賞を取る
当然そのままプロになるものと誰もが期待していたが
卒業後の政志は定職にもつかずパチンコにあけくれる
家族の心配はわかっているが
何を撮りたいのかわからない

父はなりたかった自分になれたのか?
母はなりたかった看護師になった
忙しく働く母の代わりに父が家事を引き受け
ふたりの息子を育てた
それが自分の誇りだと言う父
政志は問いかける
「父ちゃん、本当は何になりたかったん?」 
父の答えは「消防士」だった
その夢をかなえるため
政志は消防車と消防服まで借りて
(借りたのは兄だがw)
本気のコスプレをして家族写真を撮った

この消防士を手始めに
レーサー、極道、海女さん、サッカー日本代表
戦隊ヒーロー、泥棒、酔っ払いと
家族全員であらゆるもの扮して写真を撮り
撮りためた写真で写真集を作り
それで勝負に出る決意をする

「浅田家!」と銘打った写真集は
最初は鳴かず飛ばずだったものの
写真界の芥川賞と呼ばれる木村伊兵衛写真賞を受賞する
それを期に、政志は"家族写真"のプロとなり
日本全国から依頼を受けて家族写真を撮るようになる

そんな時、東日本大震災が起きる
政志は写真を撮った家族を訪ねて被災地へ向かう
そこで出会ったボランティアの上田は
津波で泥だらけになった写真を集め
洗って家族に返す活動をしていた
政志もその写真洗浄を手伝ううちに
津波で父親を亡くした少女と出会う
少女に家族写真を撮って欲しいとせがまれるが...

前半は政志と家族の普通じゃない日常が
面白おかしく描かれています
政志と家族が全力でふざけてる姿が
おかしいけどうらやましい感じ
これみたらやってみたいと思う人が
きっとたくさんいるはずw

後半、政志が浅田家以外の家族写真を撮るようになると
だいぶ雰囲気がかわります
それぞれの家族のいろいろな思い
家族のあり方
家族写真の意味
そういうものが家族の数だけある

写真を手に取るとき
そこに見えるものだけじゃない
さまざまな記憶や思いがよみがえる
それが写真が持つ力なのかも

「浅田家!」公式サイト

公開:2020年10月



2021年8月10日火曜日

映画「ボブという名の猫 幸せのハイタッチ」

「ボブのおかげで
 別の人生もあるって気付いた」

予告編

ジェームスはストリートミュージシャン
というと聞こえはいいが
ジャンキーのホームレス
ボロボロのギターで誰も聞かない歌を歌う
そんな生活から抜け出したいと思っているが
声をかけてくるのは
邪魔だからどけと文句を言う店の人や
同じジャンキーや薬の売人たち

ある日、これが最後のチャンスと
低所得者用のアパートを斡旋してもらう
今度こそという決意で新たな生活を始めたところに
1匹の猫が迷い込んでくる
追い出そうとするがなぜか彼のそばを離れず
一晩だけと、ともに過ごすことに
翌朝飼い主を探そう近所を歩き回るが見つからず
一旦は別れを告げるが
再びジェームスの前に現れた猫は怪我を負っていた
なんとか助けようと再び飼い主を探すがやはり現れず
近所に住むベティから無料で見てくれる動物病院を紹介され
ジェームスは猫を抱えて病院へ向かう

無事に治療が終わり、薬をもらって帰ろうとするが
診療は無料だが薬代は別だと言われ
ジェームスは翌週の食事代になるはずだった
なけなしのお金を使うことに

動物好きのベティの助けを借りながら
ボブと名付けたその猫との生活がスタート
元気になったボブを置いて
ジェームスはお金を稼ぐため町へ出かけるが
ボブはこっそりバスに乗ってついてきた

ボブがそばにいることで
人々がジェームスを見る目が変わり
やがて奇跡のような出来事が...



原作は主人公のジェームスが書いた本
ボブという名のストリート・キャット

ボブ役の猫はなんと本物のボブです
オーディションはしたもののしっくりくる猫が見つからず
結局ボブ本人(猫だけど)が出演することになったそうです
初めて登場するシーンのシリアルの箱をのぞくとことか
病院へ連れていかれるとことか
バスに乗るとことか
とにかくボブの表情が秀逸です
ときどき挿入されるボブ目線の映像も効いていて
ボブの気持ちがわかる気がしちゃいます

世の中の底辺みたいなところにいたジェームスに
手を差し伸べてくれる人はいたけれど
ジェームスが本当に立ち直ることができたのは
自分を必要としてくれる存在ができたことだったようです

He show me what life could be like on the other side.

日本公開:2017年8月

2021年5月11日火曜日

映画「82年生まれ、キム・ジヨン」

原作は韓国の作家チョ・ナムジュの同名小説。未読。
主人公キム・ジヨンを演じるのはチョン・ユミ
その夫デヒョン役はコン・ユ

ある日デヒョンは精神科のドアをたたく
相談したいのはときどき別人のような言動をとる妻のこと
医師は本人が来ないと、と告げるが
先ずは自分が知っておきたいと
スマホに録画した動画を医師に見せる

妻ジヨンは大学を出て出版社で働いていたが
妊娠を機に退社していた

会社は小さな子どもを持つ女性が働くことを好まず
男性が育児休暇を取ることにも偏見がある
子連れの主婦はカフェで過ごすにも肩身が狭い
公園のベンチに座っているだけで
主婦は楽でいいと揶揄する声が聞こえてくる
夫の実家では心休まるはずはなく
自分の実家でさえ、弟の方が大事にされている

昔からの常識、習慣、慣例という
心の奥に染みついた男女の差
無意識で悪気も悪意もないが
それでも静かに確実に人を傷つけ追いつめる

主人公の名前キム・ジヨンは
韓国で最も一般的な名字の一つ「김(キム)」と
70年代後半から80年代初期に産まれた女子に
最も多く名付けられた名前「지영(チヨン(ジヨン?))」
の組み合わせなのだそうです(Wikipediaより)

この名前に込められているのは
キム・ジヨンは特殊な人ではなく
ごく普通の一般的な女性のひとり
私でもあり、あなたでもある、ということ
この原作本がベストセラーになったということが
彼女と同じ思いをしている人がたくさんいることを
証明しています

彼女の救いは夫デヒョン
きっと彼も以前は普通の男として
妻が仕事を辞めて家事をし子育てをすることを
当たり前のように思っていたようですが
妻の異変に(本人より先に)気付き
考えや行動を改める努力をします
それが大事
自分の症状に気づいていなかったジヨンに
そのことを伝えるデヒョンのシーンは泣けちゃいます

子どもはかわいい
夫は優しい
それでも失われていく"自分"という存在
母でも妻でも娘でも女でもない"自分"として
ひとりの人間として存在する時間
誰にでもそんな時間が必要なのかもしれません

日本公開:2020年10月

2021年3月20日土曜日

映画「LION/ライオン ~25年目のただいま~」

実話を基にしたストーリー

 画像:映画.comより

インドの貧しい田舎町で
母と兄と幼い妹と暮らすサルー
ある日出稼ぎに行く兄に無理やりついていくが
兄とはぐれてしまう

迷子になり、数日さまよい
保護されたものの住所も母親の名前すらも言えず
なすすべもないまま
養子としてオーストラリアへ行くことに

 画像:映画.comより

幸い裕福な夫婦に引き取られたサルーは
何不自由なく大人になった

ある日、知り合いになったインド人の友人宅で
昔食べたことがあるなつかしいお菓子を見つける
それをきっかけにさまざまな記憶がよみがえり
あの日はぐれた兄と
故郷にいるはずの母を探したいと思うように

25年前は不可能だったことが
今はインターネットで、Google Earthで可能になった
自分を探しているかもしれない兄や母への思い
ただそれと同時に、実の兄や母を探すことは
育ててくれた両親への裏切りになるのでは?と
罪悪感で葛藤する

母とサルーの再会シーンはとても感動的です
実の母と育ての両親の対面も

そしてサルーの幼少期を演じた子の
吸い込まれそうな瞳が印象的でした
反則級にかわいいかったです💖

タイトルのLIONの意味は最後の最後でわかります
お見逃しなく😉

Amazon Prime Video

2021年3月6日土曜日

本「漁港の肉子ちゃん」西加奈子著

明石家さんまプロデュースで
大竹しのぶが"肉子ちゃん"の声を担当することで
話題となっているアニメ映画
その原作を2015年に読んだときに書いた感想です



--------------
"肉子ちゃん"はもちろんあだな
本当はキクコさん
漁港にある焼肉屋さん<うをがし>で働いている
丸々太っているからみんなに肉子ちゃんと呼ばれている
肉子ちゃんは娘と二人暮らし
美人で頭の良い女の子
娘の名前もなぜかキクコ
母は菊子、娘は喜久子
物語はこの娘の視線ですすむ

前半は娘の現在の生活の話
母との生活
クラスメイトの女子同士の戦い
ちょっと変わったクセのある男の子
突然現れた雑誌のカメラマンへの憧れ
かっこいい女・マキさんの東京での過去 云々

後半は肉子ちゃんの過去と秘密
泣かせる話なんだけど、泣けない
肉子ちゃんが泣かせてくれない
みんななぜか笑ってしまう

そんなお話でした

この本は、男性のお友だちから
「女性が読んだ感想が聞きたい」
というリクエストがあって読みました
確かに女の性(サガ)ってやつがぎゅっとつまった1冊
小学生女子のいじめともケンカともつかないようないざこざは
"女の子"を経験したことがある人なら
きっと誰でもチクチク感じる場面と思う
キクコ、マリアちゃん、金本さん、その他のとりまき
どの子の立場も気持ちもそれぞれなぜかよくわかる
ああはなりたくない、巻き込まれたくないと思いつつ
その場の状況でどの子にもなり得る
それが女って生き物なのかも

でも全体的にぜんぜんドロドロした話じゃなくて
意外にさらっと読めてしまいます
それはきっと肉子ちゃんのおかげ
肉子ちゃんのキャラがキョウレツだけど憎めなくて
すべて許せちゃう
というか、逆かな
肉ちゃんがそばにいるだけですべてが許される気がします
--------------

劇場アニメ映画「漁港の肉子ちゃん」
今年6月11日公開だそうです

  劇場アニメ映画「漁港の肉子ちゃん」公式Twitterより

2021年3月5日金曜日

映画「男と女」

「あの子がいないと
 世界が終わると思っていたのに...」

冬のフィンランド
自閉症の息子をもつサンミン(チョン・ドヨン)
初めて泊りがけのキャンプに参加する息子が心配で
隠れてついていきたいと指導員に詰め寄るが
それでは意味がないと諭され
イライラとたばこに手を伸ばす
火を借りるために声をかけた男性は
同じく娘を見送りに来ていたギホン(コン・ユ)
偶然同じ韓国人だった

 画像:映画.comより

息子が心配でならないサンミンを
ギホンがキャンプ場近くまで送ってくれることになるが
途中雪で足止めされてしまう
雪に閉ざされた空間
厳しくも美しい自然の中
図らずも日常から切り離されたふたりは
母でも父でもなく、妻でも夫でもない
男と女になる

名前も名乗らず、二度と会わない...はずだった

8か月後、韓国
日常に戻り仕事をするサンミンの前に
ギホンが現れる
偶然?と尋ねるサンミンに
どうかな...とあいまいに答えるギホン

会ってはいけない
会わずにはいられない

サンミンとギホン
それぞれの夫と妻
そしてそれぞれの息子と娘
この男と女の対比
目の前の相手を思う気持ち
目の前にいない相手を思う気持ち
ことばにならない思い
すべてを支配する無言の訴え

この映画のコン・ユは優柔不断で頼りなげ
優しすぎるがゆえにあいまいな返事をくりかえす
少し情けない感じで
最初はあれ?こんな感じだっけ?と思いましたが
それでもどうしようもなく惹かれてしまう
魅力というか色気というか
抗えない何かを発していました
女優さんはチョン・ドヨン
この方もそこはかとない色気が漂っていて
演技がすごいのか監督がすごいのか
何とも言えない空気感でした

日常に疲れすぎて
疲れていることにすら気づかずにいたふたりが出会う
疲れていた日常に気づいてしまったときに
日常に戻れるのか...

そんなお話

 画像:映画.comより

公開:2017年2月

2021年3月2日火曜日

映画「望み」

「何もしなければ
 何もできない大人になるだけだ」

怪我でサッカー部を辞めて以来
やる気をなくして反抗期状態の息子に
父親が投げたことば

ある日、夕食後に出かけた息子が
翌日の朝になっても帰ってこない
心配していたところに
テレビのニュースが飛び込んでくる
高校生男子の遺体発見
そして家に警察が訪ねてくる
遺体は息子ではなかったが
被害者の周辺で少年3人行方不明になっていた
現場から逃走した少年2人と
もう1人の行方不明の少年

息子はその3人のうちの1人だった
逃走した2人なら加害者であるが
もう1人なら殺害されている可能性が高い
息子は加害者か、被害者か

無責任なマスコミ報道
不確定な情報に振り回される世間
息子は犯人扱いされるが
どうしても加害者とは信じられない父と
たとえ加害者でも生きていて欲しいと願う母

父親は堤真一、母親は石田ゆり子
息子と妹に岡田健史と清原果那なのですが
中3と高1の兄妹には見えないのがちょっと難点
演技にもストーリーにも問題ないのですけどね
それから雑誌記者の松田龍平と
無駄にかっこいい刑事の加藤雅也の使い方が
少々もったいない気がしました。出番少なすぎw

親であること
すべての真相が明らかになったときに
母が雑誌記者語ったことが
きっと"親"という存在の本質

公開:2020年10月

 画像:映画.comより


映画「望み」公式サイト

2021年3月1日月曜日

映画「ユ・ヨルの音楽アルバム」

放送 恋 そして飛行機
この3つの共通点は?
スタートする時
一番 パワーが要る

1994年10月1日
こんな言葉でラジオの新番組がスタートした
ラジオDJユ・ヨルによる「音楽アルバム」
それをパン屋さんの店内で聞いたヒョヌがつぶやく

奇跡だ…

その日少年院を出たヒョヌ(チョン・ヘイン)が見つけた奇跡
アルバイト募集の張り紙を見て店で働きたいというヒョヌに
パン屋の娘ミス(キム・ゴウン)は戸惑うが
ミスが"姉"と慕うパン職人ウンジャは受け入れる

つらい過去を隠したいヒョヌが
少しずつ硬い殻を破り始めたころ
店に現れる昔の友人たち
ヒョヌは彼らと出かけたまま姿を消してしまう

その後、奇跡のような再会と
悪夢のような別れを繰り返すヒョヌとミス
そんなふたりを見守るように
いつもと同じ時間に音楽とメッセージを流すラジオ

ユ・ヨルさんは実在のラジオDJだそうです
ご本人もちょこっと出演しています
彼のラジオ番組が最後までいい仕事しますw

ちなみに
韓国では刑務所や警察の取り調べを終えて出てきた人に
豆腐を食べさせる習慣があるそうです。
映画の冒頭で、ヒョヌは"豆腐"を探して店に入ってきます。
そこでミスとウンジャはヒョヌが少年院帰りだとわかるシーンです。
最初に映画を見たときは知らなかったので
なぜ少年院帰りとわかったのか不思議だったのですがが
この"豆腐"がカギでした。

2019年製作

予告編 - Netflix

映画「ユ・ヨルの音楽アルバム」Netflix公式サイト




2021年2月13日土曜日

映画「8番目の男」

- 法は人を罰しないためにある
  冤罪を防ぐために必要な基準
  むやみに処罰できないように設けた基準が法である -

 画像:映画.comより

2008年に韓国で初めて導入された国民参与裁判
(日本で言うところの裁判員裁判ですね)
その記念すべき第一回目の裁判
初めて一般人が参加する裁判のため
わかりやすい事件が用意された
証拠はそろっている
凶器、目撃証言、犯人の自白
検察も、弁護士も、裁判官さえも有罪を確信していた

裁判当日
選ばれていた8人の陪審員のうちのひとりが失格となり
急きょ補欠で呼び出されてしまった"8番目の男"
優柔不断で何も考えていないように見えて
実は誰よりもしなやかで頑固
ふと浮かんだ疑問を見過ごすことができない
そんな彼の疑問にいらだちながらも
答えを探していく陪審員たち


 画像:映画.comより

全員一致の判決は出せるのか
陪審員たちが出した答えに
裁判官はどう応えるのか

主役の"8番"=クォン・ナム役はドラマ「花郎<ファラン>」で
ジディ=真興王役だったパク・ヒョンシク
元アイドルのオーラをみごとに消してw
地味で冴えない8番くんを好演しています

 画像:映画.comより

実在の事件をもとにしているというストーリー
裁判のプロである裁判官、検察、弁護士が
証拠がそろっているがゆえに見過ごしてしまっていたことを
一般人が素人目線でひとつひとつ確認していきます
日本でも始まっている裁判員制度
自分以外全員が黒と言っているとき
それでも自分は白/黒の確信が持てない、というときに
勇気をもって"グレー"という言うことができるか?
テーマはすごく重いはずなのに
それをぜんぜん感じさせない"8番"くん
彼のふんわりとした無邪気な雰囲気と
巻き込まれる周りの人たちの"悪い人じゃない"感が
なんだかほっこりとさせてくれる作品でした

日本公開: 2019年11月

「8番目の男」公式サイト

2021年2月4日木曜日

本「往復書簡」湊かなえ著

交わされる手紙だけで綴られた3つの短編小説。

「十年後の卒業文集」
高校の放送部員の仲間が、結婚式に出席するために
10年ぶりに再会するところから始まる
6人の仲間のうち1人だけ現れなかった千秋
なぜ千秋が現れなかったのか
10年前何があったのか

「二十年後の宿題」
教師になった男が自分の小学生時代の恩師に頼まれて
彼女のかつての教え子たちを訪ね歩く
自分が引率した課外活動でおきたある"事件"
体験した子どもたちの今の様子を調べて欲しいという依頼
なぜ恩師は彼にそれを頼んだのか?
 *この話は映画「北のカナリアたち」の原案らしいのですが
  あれ??っと思ってしまったくらいぜんぜん違う話。
  起きる"事件"は同じだけれど、その周りの話も結末もぜんぜん違いました。

「十五年後の補習
起こる"事件"そのものも、起こる背景も、人の心の闇の部分が見え隠れする
本当のことが語られているはずの手紙の中に嘘が混ざっている
どこまでが本当でどこからが嘘か?なんのための嘘か?
真実がわかったとき、二人はどうするのか?

3つとも過去のある"事件"の真相を突き止めるために手紙が交わされる。
手紙を書いてから相手が読むまでの物理的な時間差と
その時間差の中で生まれる心の変化。
相手が見えないから生まれる疑問があり
見えないからこそ見えてくる真実がある。

著者: 湊かなえ
読了: 2018年2月


「往復書簡」幻冬舎


2021年1月29日金曜日

映画「シークレット・ミッション」

- 俺は野良犬として生まれ
  怪物として育てられた -

北朝鮮の特殊部隊で厳しい訓練を受けた
超エリート工作員ウォン・リュファン(キム・スヒョン)
極秘任務を受け南(韓国)に潜伏する
任務は貧民街のバカ男ドンクになりきること
目的は知らされていない
自分の正体を知るのは郵便配達員として潜伏する"おじさん"だけ
近所の子どもたちにバカにされいじめらる屈辱に耐えながら
いつか出されるであろう指令を待つリュファンのもとに
新たな工作員が現れる
かつてともに訓練を受けたリ・ヘラン(パク・ギウン)と
自分を慕っていた少年兵だったリ・ヘジン(イ・ヒョヌ)
彼らはなぜ自分のもとに現れたのか?

前半はドンクになりきっているリュファンの
おバカ生活が中心でただただ笑わせてくれるのだけれど
ふたりの工作員が現れたあとに突然出される指令で
映画の雰囲気が一変します
ある決意をもって髪を切り
バカ男ドンクがエリート工作員リュファンへと戻る
そのキム・スヒョンの演技に引き込まれます
バカを演じているという演技と
素に戻った超エリート工作員という演技
文字通り別人と化す姿に
劇中の人たちと同様に圧倒されます
"演技派俳優"と呼ばれているのも納得です

ラストのスーパーのお母さんのシーンが切ない…

日本公開:2014年10月

 ポスター:映画.comより

映画「シークレット・ミッション」予告編



2021年1月17日日曜日

映画「ビューティー・インサイド」

キム・ウジンは29歳 家具職人
オリジナル家具をインターネット販売している
人とほとんど顔を合わせない生活
何故ならウジンには秘密があった

 画像:映画.comより

18歳の誕生日の朝
目覚めると別人になっていた
その日から毎日、目覚めると見た目が全くの別人になる
年齢も性別もばらばらで、ときには子どもや外国人になることも

秘密を知っているのは母親と
幼馴染の親友であり仕事仲間でもあるサンベクだけ

ある日ウジンは恋をする
よく訪れていた家具店で働いている女性イス
何度か店に通い、いつも初めての客を装う自分に
いつも変わらず対応してしてくれる彼女と話すため
背が高く、ハンサムでかっこいい、そんな日を選んで
ついに彼女を食事に誘う
このまま眠らずにいたら、このまま彼女と...

この「彼女を誘う日」にウジンが選んだイケメンを
パク・ソジュンが演じています。

 画像:映画.comより

他にも毎日変わるウジンを演じる俳優陣がそれぞれ素晴らしく
見た目は変わってもイスを愛おしく見つめる目に
変わらぬ思いが表現されていました。
ウジンの1人を上野樹里が演じています。
知らずに見ていたのでびっくりしましたが
日本語を話す設定だったせいか違和感なくいい感じでした。

 画像:映画.comより

椅子を作る家具職人のウジンが恋をした女性の名前が"イス"なのは
偶然じゃない気がしますがどうかしら?

外見って鏡を見ないと見えない本人より
そばにいる人の方に影響が大きいかもしれない
毎日外見が変わる相手を自分だったら受け入れられるだろうか
ありえない設定なのだけど演出が良いせいか
なぜかリアルに感じられていろいろと考えさせられました。

とてもとても切なくて悲しいのだけれど
とことん優しくて愛おしいストーリーで
心にじんわりと染みる作品でした。

公開:2016年1月

 画像:映画.comより

映画「ビューティ・インサイド」オフィシャルサイト




2021年1月8日金曜日

映画「ザ・ネゴシエーション」

ソウル市警危機交渉班の警部補ハ・チェユン
休暇中に呼び出され、交渉に当たった人質立てこもり事件で
犯人と十分な交渉ができないまま、強行突入が行われ
犯人と人質の両方を死なせてしまう。
もう目の前で人が死ぬのを見たくないと
警察をやめようとしていたチェユンに新たな事件が…

 画像:映画.comより

十分な情報を与えられないまま
交渉に当たることになりいらだつチェユン
犯人の要求もわからない
犯行動機は何か?
何故自分が駆り出されたのか?
警察は何を隠しているのか?

 画像:映画.comより

ヒョンビン&ソン・イェジン
「愛の不時着」コンビの共演という理由で見ましたけど
それを抜きにしても面白かったです。

 画像:映画.comより

頭も体もキレッキレの凶悪犯ミン・テグにヒョンビン
アメリカ帰りの交渉人ハ・チェユンにソン・イェジン
不時着とはぜんぜん違うのに
どこかにた雰囲気のあるふたりのキャラはイメージにはぴったりでした。

梨泰院クラスでタンバムのシェフ役だった子が
チェユンの部下役で出てました。
あと不時着でユン・セリの次兄セヒョン役だった人が
国家情報院のポンコツ交渉人役で出てきましたよw

公開:2019年8月

 ポスター:映画.comより

2021年1月7日木曜日

映画「パラサイト 半地下の家族」

半地下。窓から通りの地面が見える薄暗い住居。
ギウは、その狭い空間に両親と妹と暮らしていた。
父親は失業中でとても貧しく
家族全員で宅配ピザの箱作りの内職をして
何とか食いつないでいた。

ある日、ギウの友だちで大学生のミニョクが
金運が上がるという「山水景石(水石)」を持ってやってくる。
ミニョクは英語の家庭教師のアルバイトをしているが
自分が留学している間、代わりを頼みたいという。
ギウは、貧しくて大学には行っていないが成績は良かった。
教え子はいい子でギャラも良いという話にのって
ギウは自分を大学生と偽り、家庭教師先を訪れる。

大豪邸に住む裕福な家族。
ギウは自分が教える女子高生に
やんちゃな弟がいることを知り、ある計画を思いつく。
自分の妹をその子の家庭教師にすること。
身分を偽り、だいぶ汚い手を使って
父親と母親もその家で働けるようになり
暮らし向きが良くなり始めるが
その家には、そこに住む家族さえ知らない秘密があった。。。

昨年の米アカデミー賞で作品賞他4部門を受賞して話題になった作品。
さすがと思えるテンポで展開するストーリーに引き込まれました。

半地下に暮らす家族と大豪邸に住む裕福な家族
そしてもうひとつの家族
みな必死に自分とその家族を守ろうとする
そこに起こる悲劇、喜劇?惨劇?
悲しいほどの貧富の差
ギウの計画は最初から最後まで間違いだらけなのに
なぜか実現してほしいと思ってしまうエンディング

ギウの友だちミニョク役に「梨泰院クラス」でパク・セロイを演じたパク・ソジュン
ギウの母親役は、「愛の不時着」でソ・ダンの母親だったチャン・ヘジン
それとソ・ダンのおじさん(母親の弟)だったパク・ミョンフンも登場するという
私のように昨年うっかりはまってしまったばかりのにわか韓流ファンがちょっとうれしくなるキャストでした

公開:2019年12月

 ポスター:映画.comより

映画「パラサイト 半地下の家族」公式サイト

ドラマ「地獄が呼んでいる」(全6話)

ある日突然 なんの前触れもなく目の前に現れる顔 その顔がこう告げる 「お前は○○後の××時に死ぬ  そして地獄へ行くことになる」と その予告から死までの時間は人それぞれ 数年後の人もいれば、ほんの数十秒後の人もいる 予告された時間になると 3体の怪物のような使者が現れ 対象者を暴...