交わされる手紙だけで綴られた3つの短編小説。
「十年後の卒業文集」
高校の放送部員の仲間が、結婚式に出席するために
10年ぶりに再会するところから始まる
6人の仲間のうち1人だけ現れなかった千秋
なぜ千秋が現れなかったのか
10年前何があったのか
「二十年後の宿題」
教師になった男が自分の小学生時代の恩師に頼まれて
彼女のかつての教え子たちを訪ね歩く
自分が引率した課外活動でおきたある"事件"
体験した子どもたちの今の様子を調べて欲しいという依頼
なぜ恩師は彼にそれを頼んだのか?
*この話は映画「北のカナリアたち」の原案らしいのですが
あれ??っと思ってしまったくらいぜんぜん違う話。
起きる"事件"は同じだけれど、その周りの話も結末もぜんぜん違いました。
「十五年後の補習」
起こる"事件"そのものも、起こる背景も、人の心の闇の部分が見え隠れする
本当のことが語られているはずの手紙の中に嘘が混ざっている
どこまでが本当でどこからが嘘か?なんのための嘘か?
真実がわかったとき、二人はどうするのか?
3つとも過去のある"事件"の真相を突き止めるために手紙が交わされる。
手紙を書いてから相手が読むまでの物理的な時間差と
その時間差の中で生まれる心の変化。
相手が見えないから生まれる疑問があり
見えないからこそ見えてくる真実がある。
著者: 湊かなえ
読了: 2018年2月
読了: 2018年2月
0 件のコメント:
コメントを投稿