「光市母子殺害事件」
と聞けば、裁判を戦い続けた遺族の顔を覚えている人も多いのでは
少年法のみならず、裁判での被害者遺族の位置づけや
裁判官の考え方まで変えてしまうほどの大きな影響があった事件
事件そのものも残酷極まりないものだったけれど
その裁判は、遺族をさらに傷つける残酷で理不尽なものだった
このドラマは、事件を追い続けた記者が書いた
同タイトルの著書をベースとしたフィクション
(よってドラマの中の人物名は仮名です)
町田道彦(眞島秀和)はある日仕事から帰ると
部屋に電気はついておらず、居るはずの妻と娘が見当たらない
妻の実家に電話をかけ、何か聞いていないかと尋ねる
義母は何も聞いていないが、娘が急に熱でもだして病院に行ったのではと
出かけるときに持ち出すおんぶ紐やバッグを探してみるよう促す
言われた通り押入れを開けるとそこには変わり果てた妻の姿が...
加害者は18歳の少年
少年法に守られる加害少年の人権
町田が事件の内容を詳しく知ることができたのは初公判でだった
それでも傍聴できただけでましな方だったという
数年前までは、少年審判は被害者遺族は傍聴できないどころか
加害者の名前や事件の内容すら教えられないこともあったという
裁判に遺影を持ち込もうとした町田を制止する裁判所職員
理由を説明しろと食い下がる町田に伝えられた裁判長からの言葉は
「裁判は裁判官、検察官、被告人の三者でやるもの
被害者に特別なことは認められていない」
いったい裁判は誰のために、何の目的でやっているのか
被害者も遺族も、断りなく実名で報道されるのに
なぜ犯罪を犯した人間の人権だけが守られるのか
死刑の是非についはまた意見が分かれるところ
刑確定の後に北川が被告に会いに行くシーンは
ちょっと意外というか、なぞというか
考えさせられる内容になってます
事件を追う記者 北川役は江口洋介
ドラマ的に主演は江口洋介なのだけど
町田くん役の眞島秀和が、記憶にある本人に少し似ていてとてもリアル
きっと気弱で人のいい普通の青年だった町田くん
日本中の注目を浴びることなど望んでいなかった
ただ普通にあたりまえの生活がしたかっただけなのに
最後の判決の後、喫茶店でのふたりのシーン
胸がしめつけられます
ぼくはただ
家族がいて
ごく当たり前の会話をして
一緒にごはんを食べて
風呂に入って
おやすみなさい
おはよう 言って
一緒に笑ったり 怒ったり 感動して
何にも...何にも特別なことが起こらない時が過ぎて
一緒に年を取っていって
誕生日やクリスマスをお祝いして
それで...
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