2020年3月22日日曜日

映画「ギルバート・グレイプ」

 原題「What's Eating Gilbert Grape」


 画像:Yahoo!映画より

町中が顔見知りのような小さな田舎町ギルバート(ジョニー・デップ)は
雑貨店で働きながら家族4人で暮らしている
夫の自殺のショックで引きこもりになり巨大化してしまった母
母の代わりに家事を担う姉と、高校生で反抗期の妹
そして重度の知的障害のある弟アーニー(レオナルド・ディカプリオ)

 画像:Yahoo!映画より

家族と田舎町の人々とのしがらみの中で
何の希望もなくただ日々をやり過ごしていたギルバートの前に
祖母とともにトレーラーで旅をするレベッカ(ジュリエット・ルイス)が現れる
永遠に何も変わらないように見えていた暮らしが少しずつ変わり始める

 画像:Yahoo!映画より

今さらあらすじを書くのもおこがましいほどの不朽の名作
印象的なシーンもたくさんあるけれど
いつもアーニーを"my sunshine"と呼ぶ母が
ギルバートに
"You're my knight in shimmering armor."
というシーンが好きです。

"shining"じゃないのかと聞きなおすギルバートに
改めて "shimmering" だと言う母
キラキラ光るとは違ってちょっと頼りなく、でも確かに優しく光る

"You shimmer, and you glow."

そしてやはり
何度観てもこの映画のディカプリオはすごい!

 画像:Yahoo!映画より

まだ大人になる前のディカプリオ
天才子役っぷりが見事すぎて何も言えない!
(当時19歳でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされました)

日本公開:1994年8月

2020年3月20日金曜日

映画「彼女を見ればわかること」

原題「things you can tell just by looking at her」

5つのショートストーリー
母の介護をしながら恋人の電話を待ち続ける産婦人科医
妻子ある男性と付き合っている銀行の支店長
近所に越してて来た男性に興味津々のシングルマザーの絵本作家
死を目前にした恋人と暮らすレズビアンの占い師
盲目の妹と暮らす刑事

年齢も職業も生き方もバラバラな女性たち
生と死、出会いと別れ、エリートとホームレス、障害者と健常者
彼女たちが向き合うさまざま出来事が
淡々とだけれど丁寧に描かれていて
一見正反対に見える思いにも、なぜかそれぞれに共感できます
5つの別々のストーリーがちょっとずつつながっていて
そのつながり方もさりげなくていい感じ
エンディングへのつなげ方も好きでした

初めて見たのはもう15年以上前かな?
当時夢中でみていた「アリーmy Love」の
キャリスタ・フロックハートが出ているという理由で
深夜に放送してたもの録画してみたのが最初だったような気がしますが
他4人の女優たちはもちろん、キャリスタの恋人役の女優さんや
盲目の妹役のキャメロン・ディアスもいいです
ホリー・ハンターはアカデミー賞とった「ピアノ・レッスン」より
こっちの方が好き

アメリカ公開は2000年なのでもう20年も前の映画ですが
あまり古さを感じない(女医さんの電話の子機が巨大な以外は(笑))のは
人生における悩みとか葛藤とかって不変なのかも

日本公開:2001年5月

2020年3月1日日曜日

本「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」ブレイディみかこ著

"ぼく"はイギリス在住の中学生
母親が日本人、父親は白人、見た目はアジア系
祖父母が九州に住んでいるので
日本に行ったことはあるが日本語はほとんど話せない
本のタイトルはこの"ぼく"が
自分のアイデンティティについて感じたことを表したもの

本書はこの"ぼく"の母親 (=異国で暮らす日本人) が
人種の違う夫と
ふたりをかけ合わせた息子との3人の生活
学校や地域社会での経験をつづったエッセイです

生まれ育った国とは違う国で生きていくこと
人種、国籍、生活習慣、ものの考え方が違う人々との生活
理解できること、できないこと
日本を出てみないと見えないことがある
でもその反面
どこの国にいても
人は同じように悩んだり、人とぶつかったりして
いろんなことを感じながら
手探りで生きていくんだなぁ
なんてことを思いました

映画「女王陛下のお気に入り」

原題:The Favorite

18世紀の英国
女王アンは体調が思わしくなく
側近のモールバラ侯爵夫人サラが
女王の"お気に入り"として公私にわたり面倒をみていた
そんな中、サラの遠縁であるというアビゲイルが
宮殿での職をもとめて訪ねてくる
元は貴族であった彼女は、父親の借金により
身売り同然に奉公に出されていた
そのどん底の召使から、あらゆる手を使って
女王のお気に入りまで上り詰めていくアビゲイルと
彼女の台頭に自分の立場を脅かされ
必死に蹴落とそうとするサラとの壮絶な戦い
そして"お気に入り"の二人が
自分をめぐって激しく争うことを楽しむ女王

アン女王役のオリヴィア・コールマンが
アカデミー賞の主演女優賞を獲得
映画賞の主演の定義はいつも謎
話の中心は王女よりも"お気に入り"のサラとアビゲイルで
3人の女優の演技がとにかくすばらしかったので
主演女優賞はレイチェル・ワイズとエマ・ストーンにもあげたい感じ

喜怒哀楽、憧れ、嫉妬、優越感、屈辱
あらゆる感情を瞳や眉や口角など
顔のパーツひとつひとつのほんのわずかな動きで表す
視線の動かした方と、それを撮影するカメラの角度も絶妙

女王は中でも一番地味だったけど
後半どんどん体調が悪くなって
おそらくは脳梗塞で半身に麻痺がでてくるのだけど
手足だけじゃなく、顔の半分に現れる麻痺と
その話し方が怖いくらいリアルでした

公開:2019年2月

 ポスター:映画.comより

ドラマ「地獄が呼んでいる」(全6話)

ある日突然 なんの前触れもなく目の前に現れる顔 その顔がこう告げる 「お前は○○後の××時に死ぬ  そして地獄へ行くことになる」と その予告から死までの時間は人それぞれ 数年後の人もいれば、ほんの数十秒後の人もいる 予告された時間になると 3体の怪物のような使者が現れ 対象者を暴...