小さな田舎町
コウ(稲垣吾郎)は父親の跡を継いで炭焼き職人をしている
ある日、同級生で自衛隊員で北海道にいるはずのエイスケ(長谷川博己)が現れる
離婚してひとりでまたこの町に住むという
空き家状態で荒れ果てていたエイスケの実家を
もう一人の同級生ミツヒコ(渋川清彦)と3人で片付けていると
エイスケが突然泣き出す
過去のトラウマを抱えるエイスケ
彼は何を見てきたのか
稲垣ゴローちゃんの炭焼き職人と
長谷川博己の元自衛官というのが
なんだか似合わなくてミスキャストでは?
と思ってしまったのだけど
実はそこがミソで
コウもエイスケも
似合わない世界でぎこちなく
でも懸命に生きている
そんな姿を見せたかったのかも
エイスケの見えない過去の向こう側にある世界と
コウやミツヒコが暮らすちっぽけな世界
みんなそれぞれの生活に追われながら
何も考えずにバカをやっていたころに思いをはせる
タイムカプセル的に地中に埋められた缶を探すエイスケ
二等辺三角形じゃなく、正三角形だと主張するミツヒコ
「あまったれんじゃないよ」というコウの口グセ
あの頃の自分は何を考え何を感じていたのか
「お前らは世間しか知らない
世界を知らない」
泣きます
泣かされます
さすがです!
公開:2019年2月
画像:映画.comより