「人間は、恋と革命のために生まれてきたのだ」
大ベストセラーとなった「斜陽」の有名なフレーズは
実は愛人が日記にしたためていた言葉だった
「人間失格」という小説の映画化ではなくて
作家 太宰治の晩年を描いたストーリーです。
とはいえ、太宰作品はそもそも私小説っぽいので
リンクするがシーンも多々あります。
監督は蜷川実花。
さすがと言いたくなる「色」のきれいさで
どこでストップしてもきっと絵になるんじゃないかと思うほど。
画面がいちいちほれぼれするほどきれいです。
演出の方は...、やっぱりところどころ芝居くさいというか
「いかにもセリフ」的なちょっと残念なシーンがあったなぁ…と
でも、全体的にはOK👌
前作「ヘルター・スケルター」よりはだいぶよかったと思いますw
映画をみても小説を読んでも
とにかくどうしようもないろくでなしにしか思えない太宰治。
小栗旬が、このろくでもない太宰のろくでなし感を全面に出しつつ
女たちがなぜか惹かれてしまう魅力をうまく醸し出してたと思います。
一見、太宰にだまされ振り回され翻弄されているような女たち。
実は振り回していたのは女たちの方だったのかも?
妻に悪いと言いつつ愛人として生きる決意し
太宰の子を身ごもる静子=沢尻エリカ
愛人の存在を知りつつ
夫を天才と信じて家で待つ妻 美知子=宮沢りえ
妻にも静子にも嫉妬し、太宰を自分のものにするために
死を選んだ富栄=二階堂ふみ
特に沢尻エリカ演じる太田静子という人物は気になりました。
「斜陽」の人。彼女が書いた「斜陽日記」を読みたいと思いました。
突然現れた三島由紀夫=高良健吾!
太宰文学がきらいだと本人に言ったエピソードは
(タイミング違うようですが)実話だそうです。
三島由紀夫作品も読みたくなりましたw
あと、ちょっとしか出てないけど藤原竜也とのシーンも良かったです。
小説を読んでおくとこの映画が楽しめるし
この映画を見ておくと背景がわかってより小説が楽しめる
そんな気がしました。
太宰だけじゃなく、この時代の他の作家の作品も読みたくなりますよ。
http://ningenshikkaku-movie.com/
公開:2019年9月
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