2020年9月6日日曜日

映画「ジョーカー」

アーサー(ホアキン・フェニックス)は年老いた母親と二人暮らし
小児科の慰問や町の商店の宣伝をするピエロとして働いてる
脳神経の障害があり、突然笑い出したら止まらなくなる
市の施設でカウンセリングを受けていたが
予算カットが原因で施設は閉鎖されてしまい
仕事も、あることが原因でクビになってしまう
そんな時、母親がいつも熱心に書いている手紙を盗み見て
ある"秘密"を知ってしまう
自分のこと、母のこと、父親のこと
今こんなにつらいのは何故なのか?誰のせいか?

「秘密」の真相にたどり着くまで二転三転あって
底なしに絶望していくアーサー
救いがなくつらく重たいストーリーです
内容的に万人には勧められない映画だけれど
「ピエロ」が象徴的に使われている演出と
とにかくホアキン・フェニックスの演技が見事
さすがのアカデミー賞主演男優賞です
圧巻です!文句なし!

本作を見る前に先にバットマンシリーズを見ておくべきか?と
検索して検討したところ、見なくてよいという結論でした
むしろ監督がこの映画を制作するうえで参考にしたと
公言している映画あるのでそっちを見ておくべき、とのこと
その2本が「キング・オブ・コメディ」と「タクシードライバー」です
どちらもロバート・デ・ニーロ主演作です
確かにどちらも本作とつながっている気がします
でもどっちも見てなくてもぜんぜん大丈夫です
「Joker」単体でもうじゅうぶんお腹いっぱいになります!

公開:2019年10月

https://wwws.warnerbros.co.jp/jokermovie/




2020年9月2日水曜日

映画「キング・オブ・コメディ」

Better to be king for a night than a schmuck for a lifetime.
どん底で終わるより一夜の王になりたい

コメディアンになるのを夢みる男ルパート・パプキン
大人気コメディアンであるジェリー・ラングフォードを
トークショー終了後に出待ちしているファンに紛れ待ち伏せる
熱狂して押し寄せるファンの盾となって彼を守るが
その混乱を利用して強引に車に同乗し、ジェリーに自分を売り込む
困ったジェリーはネタのテープを持ってきたら見てやると言って
ルパートを追い返す
だがジェリーに気に入られたと勘違いしたルパートは
テープをもって事務所を訪れる

ここからルパートの行動はどんどんエスカレートし
自分の世界が正しいと信じて疑わず
常軌を逸した行動に出る

このアブない男ルパートを演じるのはロバート・デ・ニーロ
ああ言えばこう言う的な問答の繰り返しで
とにかく強引でしつこくて迷惑で明らかにヤバい人
ろくでもない行動を繰り返し
逆切れでろくでもない事件を起こすのですが
ちょっと引いてみるとなんだか言いようのない哀愁が漂ってて
かわいそうで哀れでうっかり同情しちゃう
こんなやつに同情しちゃいけないと思いつつ
なんかもやもやしたものが残っちゃう
そこが一番アブないとこかも

ルパートが起こした事件の最後に言い放つのが
冒頭に書いたセリフです

「どん底で終わるより一夜の王になりたい」

こんな風に思っているということは
完全に正気を失っているわけではない?
実は全部わかってやっている?
ラストシーンは妄想か現実か
目に光るのはうれしい涙か、悲しい涙か...


日本公開:1984年5月
米国公開:1983年2月




2020年8月10日月曜日

映画「新聞記者」

ある日、新聞社に匿名のファックスが届く
大学新設計画に関する書類と謎の羊の絵
発信元を探る女性記者
情報操作するよう命じられるエリート官僚
計画の裏に隠された秘密とは?

松坂桃李が演じるエリート官僚が務める内閣情報調査室は
実在するものの取材がまったくできなかったという謎の組織なので
あそこで行われてた情報操作的なところはフィクションですが
実際にあった官僚による公文書改ざん問題と関係官僚の自殺や
レイプを告発した被害者女性に対するセカンドレイプなどが
形を変えて描かれているので
フィクションであることを忘れてしまいそうになります
本当にこういうことしてるんじゃないかと疑いたくなります

内容も演出も雰囲気も暗めで重め
やりきれない気持ちでいっぱいになるけれど
でもこの映画を見たことにより
実際の事件の方に興味がわいて
ちゃんと調べたくなります
なのでそれだけでこの映画を作った意味も、見る意味もあるかも

今年(2020年2月)のアカデミー賞で
最優秀作品賞/主演男優/女優賞の3冠を獲得した作品
なのにあんまり話題にならなかったのは
内容が反政府っぽいから宣伝されにくかったのか
それとも単に演出が地味すぎるからかな?

女性記者役は韓国出身のシム・ウンギョン
アメリカ生まれの日系人という役でしたが
なんでそういう設定なのかな?と思ったら
引き受けてくれる女優が誰もいなかったからとか
確かに反政府的ではあるけれど
それでも関係なくアカデミー賞取れるなら
この役やりたかったとくやしがっている女優が
実はけっこうたくさんいるのかも

私的には松坂桃李の上司役の田中哲司に
助演男優賞あげたい感じです
ものすごくこわいよー

公開:2019年6月

https://shimbunkisha.jp/



映画「孤狼の血」

舞台は暴力団対策法成立前の1988年(昭和63年)の広島
対立する二つの暴力団組織と
その間に入って脅したりなだめすかしたり
独自の方法でなんとか抗争を抑えようとするベテラン刑事 大上(役所広司)と
県警から赴任してきた大学出の若きエリート刑事 日岡(松坂桃李)

ある日暴力団組織の金庫番的金融会社の社員が失踪する
日岡は大上のめちゃくちゃな捜査方法に疑問を持ちつつも
圧倒的な行動力に振り回され巻き込まれていく

その年のアカデミー賞で最優秀主演男優賞を役所広司が
最優秀助演男優賞を松坂桃李が受賞していますが
ストーリーからみると逆じゃないの?と思ったり

役所広司や石橋蓮司やピエール瀧やら強面でいかにもな感じの人たちから
竹野内豊や中村倫也など一見優男なタイプの俳優さんたちまでが
予想以上にぶちギレててこわいこわい
まあとにかくあっちこっちで誰もかれも暴れまくり
あまりにエグすぎて、映画館で見なくてよかったと思いましたw

見終わった後どっと疲れます
薬局に勤めてる女の子の阿部純子ちゃんだけがちょっと癒しです

公開:2018年5月

http://www.korou.jp/



2020年7月31日金曜日

映画「365日のシンプルライフ」

ヘルシンキに暮らす26歳の青年ペトリ
”幸せを見つけるために” ある実験を始める
家財道具から洋服まで持ちモノすべてを倉庫へ
そして倉庫から1日に1個だけ持ち帰る
それを1年間続ける
1年間 何も買わない

とにかくすべてを倉庫へ入れたので
初日は空っぽのアパートから素っ裸で倉庫へ
途中のゴミ捨て場で新聞紙を拾って隠して走る
ヘルシンキ...寒そうw
そもそも倉庫からはどうやって帰ったの?という疑問w
その辺は完全なドキュメンタリーじゃないけれど
ドキュメンタリー風の映画
自撮りのところが大部分だけど
カメラマンが撮っているところもあります
でも登場人物はリアルな友だちや家族で
ほぼ呆れながらでも笑いながらこの"実験"に付き合ってくれる
初日に選んだのはコート
全身隠せるし、防寒にもなるし、ブランケット代わりにも
なかなか賢い選択だけれど
素っ裸にコートを着て裸足で帰る姿は...完全に危ない人w

ペトリはこの実験を始める前におばあちゃんに相談する
ものがない時代を経験しているおばあちゃんは
「本当に必要なものがわかるはず」と賛成してくれた

最初は不便ながらもその過程を楽しんでいるように見えたけど
ある程度そろってしまうと、もう欲しいものがわからなくなる
何も欲しくない
まだまだものがぎっしり詰まった倉庫をみて途方に暮れる

ペトリは再びおばあちゃんに会いに行く
「持っているモノの多さで幸せは計れない
 人生はモノでできていない
 別の何かが必要だよ」

トラブルあり、友情あり、出会いありの1年間
ペトリがこの実験で見つけたものは?
おばあちゃんの言葉と笑顔がこの映画のキモです

公開:2018年8月




2020年7月30日木曜日

映画「羊の木」

田舎の小さな港町
市役所職員の月末一(つきすえはじめ=錦戸亮)は
上司から移住者の受け入れを命じられる
6名の移住者は全員仮釈放中の受刑者
それぞれお互いのことは知らない
それぞれの就職先へも告知はない
不安を感じつつも、新しい生活を始める移住者と
普通に接しようと努める月末
そんな中、港で死体が見つかる
事件か?事故か?移住者の誰かが関係しているのか?

漫画が原作だそうで、言われて見れば
劇画タッチの絵が合いそうな舞台設定です
誰もかれもがあやしい
中でも松田龍平のあやしさは群を抜いています
普通に普通のこと言ってるのになぜかすごくあやしい
いかにも悪キャラな北村一輝と対照的に
静かな言動の中に狂気が見え隠れする
他の受刑者は原作ではもっと詳しく書かれているのかもしれませんが
映画の中には入りきらなかったようでボヤっとしています
あ、でも理髪店とクリーニング屋さんの話はちょっとイイ感じです
清掃員の市川実日子が浜辺で拾ったプレート
それが映画のタイトルになっている「羊の木」の絵なのだけど
最後まで意味は解らなかったです
見た人それぞれで考えてということらしいですが

とにかくあぶない人の中でひとり奔走するお人よしの月末=錦戸くん
キャスティングは文句なしでした
途中までとにかくあやしくて
そのイヤな予感がだんだん後半に向けて現実になって
すごくドキドキするのだけど
結末が…ちょっと…うーむ…という感じでした
漫画で読んだら面白いのかな?

公開:2018年2月




2020年7月29日水曜日

映画「劇場」

「一番会いたい人に会いに行く
 こんな当たり前のことがなんでできなかったんだろう」

芸人作家 又吉直樹の初の恋愛小説
の映画化

永田(山崎賢人)は友人と作った小さな劇団で脚本を書いている
ある日、ショウウィンドウで同じ絵を眺めていたサキ(松岡茉優)を
しつこく追いかけ声をかける
永田のひとめぼれから始まったはずのふたりの関係は
いつの間にか逆転する
わがままで奔放な永田と
それを笑ってすべて許してしまうサキ
友人に誘われて見た別の劇団の芝居に圧倒され
自分の才能を疑い始め、不安と焦りで荒れる永田
その永田の才能を信じるサキも
日々の生活に追われ、荒れ始める

山崎賢人、良かった
顔が良すぎてぜんぜん悪い人に見えないんだけど
どんなにひどいことしても、汚い服着てよれよれでも
どこかかっこよくてサキが嫌いになれないのも分かるw

そして松岡茉優ちゃん、かわいい
頭がいいのか悪いのか、ビミョーな感じ
いつもふわふわ笑ってて、でもどこか寂しそうで
サキにぴったりでした。

永田のしゃべりは、ときどき関西弁になる。
その言い回しとか、言葉遣いとか、なんとなく又吉っぽい気がしました。
ひどいことたくさんして、わがままばっかり言ってるのに
話しかけるときは「サキちゃん」と"ちゃん"付けにするのが
特に又吉っぽかったかも。

原作読みたいと思わされました。

公開: 2020年7月



聴く本「サラバ!」上・中・下巻

Amazon Audibleで本を聴き始めて約2年半。 この聴く読書というのは ハマる人とハマらない人がいるみたいです。 で、今また2ヵ月無料キャンペーンをしているので 迷っている人はお試ししてみたら?と やんわりおすすめするために 私が最初に聴いた本を紹介します。 たまたま【朗...